のねずみくんの家の下に、いつの間にやらおとなりさんがやってきていて・・・。
下に住人が来たことに、のねずみくんは「音」で気がつくのですが、このおとなりさんとの交流の始まりや、その後がとてもほほえましいんです。
それに、とても素直に、おとなりさんの存在をよろこんでいて。
現在マンション暮らしで、音に気を遣っている我が家では、うらやましい限り。
でも、そういえばこどもの頃って、新しく来た人に対して、なんだかワクワクして、肯定感たっぷりに接していたような気がします。
現実世界では難しくなっていますが、こんなのねずみくんたちみたいな交流の仕方もあるんだなという気持ちを、こどもと共有できたような気がします。
読んでいて素敵な時間をすごせました。
息子は、「いいにおいのかぜ」のくだりがお気に入りです。
題名の「とんこととん」もそうですが、文章全体に、こども心をくすぐるフレーズが、ちらちらとあるみたいです。