澤野さんの『そらならいいいえありますよ』や『じつはよるのほんだなは』などが好きで、新刊ということで手に取りました。
細かいところまで描きこまれている絵!
くすくすっと笑える要素や、「ここはどうなっているんだろう……」と凝視してしまうところなど、ページごとにじっくり楽しめて読みごたえもあります。
特に今回の主人公は妖怪!
どの妖怪も、ちょっと不気味なところはありつつ、どこかユーモラスでかわいくて、「私は子の妖怪が好き!」「ぼくはこの妖怪がかっこいい!」なんて子どもたちが指さして楽しめそうです。
もちろん、おはなしもユニーク!
特に、妖怪の味覚が人間と違うという発想が面白く、なるほど〜〜と思ってしまいました。
きしきししていて、ぼそぼそしている豆腐なんて、普通なら絶対に食べたくないけれど、本当においしそうに食べる妖怪の姿を見ていると、なんだかとっても美味しい食べ物に見えてくるんだから、不思議です……。
ストーリーを楽しめて、妖怪が大好きなお子さんにピッタリの絵本だと思いました。