九人のきょうだいが、知恵と力をあわせて、悪い王さまの横暴に立ち向かいやっつけて、平和な暮らしを勝ち取ったという中国の民話です。昔ばなしによくある定番のストーリー展開ですが、読み手としては安心して読めます。
なんといっても、次から次へと出てくる王さまの難題に、きょうだいたちが、特技をいかして解決していくところは、大人も子供も気持ちいいものです。そして、きょうだいっていいなと思いました。
老人夫妻に子供が生まれた時、白い髪の老人が現れて、名前をつけてくれました。そして、子供たちは、名前のとおりにすばらしい才能を持って成長したのです。
「名は体をあらわす」と言いますが、親が子に名前を付けるときって、その名にふさわしい子になってほしいという願いがあります。だから、自分の娘も、将来名前に負けない子になってほしいと願うのは、私だけでしょうか。
この絵本を読んで、ふと、そんなことを考えていました。
この絵本は、近くの図書館で「大きな大きな紙芝居大会」で、読んでもらい、改めて、家で読み聞かせてあげました。子供受けする絵ではないですけど、話の展開が気に入ったのでしょうね。少し、長い話でしたが、最後まで聞いていました。