お気に入りの『きつねのホイティ』の作者でしたので、迷わず読んでみました。
スリランカの昔話なので、スリランカ出身の作者が描くと、ダイレクトに響いてきますね。
三人の王子が、王さまの夢に出てきた銀の木を探しに行くストーリーです。
一番目の王子、二番目の王子が、不思議な出来事に屈する中、
末の王子が隠者の助けを借りながら、様々な試練をくぐり抜けていくのですね。
白・金・銀の乙女と出会い、兄たちも助け出し、王宮に帰り着くもまた試練。
末の息子の聡明さと寛大さに拍手したい大団円です。
鮮やかな色彩が印象的です。
昔話らしいスピィーディーでダイナミックな展開も、スリリングです。
やや長いので小学生くらいからがいいと思います。