続編にあたる「こねこのぴっち」は、DVDやぬいぐるみをはじめ、いろいろなグッズも数多く出ていて、人気も高いようですが、娘は、「ぴっちより好き!」と、こちらの本に首ったけ! その理由は、
「だって、とっても楽しいもん! (「こねこのぴっち」のお話では)ぴっちが病気になちゃうでしょ。だから、こっちのお話のほうが好き」。
物語は、ぴっちが生まれる少し前から始まります。お父さんとお母さん猫のマウリとルリ、それに、犬のベロが大活躍して、リゼットおばあちゃんのために開いてくれた素敵なお誕生会。
この3匹のやることと言ったら、最高に可笑しいんです。各ページで、くすくす、げらげら。
特に、真っ黒こげのバースデーケーキに、砂糖をたっぷりふりかけ、「さあ これで できあがり!」にしてしまう大らかさ(?)には、爆笑です。
でも、そのケーキを真ん中に、動物たちがみんなで長いテーブルを囲み、キャンドルの灯りでおばあさんを迎える場面は、本当に温かく、楽しそうで、リゼットおばあちゃんでなくても、うれし泣きしちゃいそうです。
みんなのまごころがこもったサプライズパーティー。忘れ得ない誕生日になったことでしょうね。
ごちそうの後、おばあさんの昔の服を持ち出して、貴婦人のような格好で、お芝居をするベロとルリたち。これも大笑いです。
そして、もう1つのサプライズが、これまた素敵! 娘は、「この子(ルリ)が、がんばって、こんなにたくさん産んだの?」と、胸の前で手を合わせて喜んでいました。