小さな妖精のエルマー。
人間には姿も見えなければ、声も聞こえず、気配もしません。
ある日エルマーは、お家の人がつくったブルーベリーパイを食べて、その美味しさのとりこになってしまいます。
もう一度ブルーベリーパイを食べたいエルマーは思いを人間に伝えようと、がんばるのですが…。
丁寧で素朴な絵がとても素敵です。赤と青の2色のインクだけで刷られたのだと思うのですが、赤と青、混ぜて紫で、こんなに美しい色になるんだなぁと、驚きました。
ブルーベリーパイを食べたいことを伝えるために、まっすぐに頑張るエルマーはとても子どもらしく、可愛らしく、読んでいて頬が緩みました。結末もとてもよかったです。
沢山でてくる美味しそうなパイも見どころ(読みどころ)。
甘くて美味しいパイが食べたくなる、一冊でした。