「わたしとあそんで」や「もりのなか」など、大好きなエッツ作品で、しかも息子の大好きな自動車のおはなしがある!と喜んで読み始めたのですが、なんだかスゴいお話でした。丘の上で運転者さんに待っているように言われたちいさなふるいくるまが、勝手に一人で丘を駆け下り、道で出会ったかえるやうさぎ、あひる、うしなどを蹴散らして進みます。最後には機関車に衝突して、空中に跳ね飛ばされてしまうのですが・・・
白黒のみのやさしいタッチの絵で、温かみを感じるのですが、ちょっとお話が乱暴すぎるような。おひゃくしょうのおばさんをはねとばしてしまうところなどは、ちょっと怖くなってしまいました。
でも、最後のページを読むと、ちょっとニヤッとしてしまう自分がいます。たまにはほのぼのだけでなく、ちょっと意地悪なお話を読むのも気分転換にいいかもしれません。