ホッキョクグマの子と女の子。ホッキョクグマの子は好奇心旺盛、遊び盛り。母親から逃げ出して、赤いものを見つけます。それは赤いコートに赤い手袋をした女の子。ホッキョクグマの子は、人間というものを知りません。単なる遊び友達です。遊ぶ中で、女の子は赤い手袋を失くします。ホッキョクグマの子は海に潜って赤い手袋を見つけてきます。雪の中を女の子を背負って元いたとこへ戻ろうとすると、また赤いものが。ホッキョクグマの子が、出会った赤いもの(人間の女の子)をとおして、母親の愛情を感じる話です。ホッキョクグマの子からの目線のみで、母グマも女の子も何も話さないけど、読者に語り掛けてくる気がするのは不思議です。また、きれいで繊細な絵もいいです。