一人称童話シリーズの2作目。次は女子にとってあこがれのシンデレラです。
前回は男子向けかな?と思っていたので、この物語が題材に
選ばれたのはとてもうれしかったです。
色々な立場にたって、その人が体験する世界を味わってみよう。
一人称にすること、それは小学生にとっては、とても考えやすくなるよう
ですね。
こどもの発達過程を分析したピアジェは、物事を自己中心的な見方から、やっと客観的に見られる年齢は小学校中学年頃だと言っています。
もし、自分がシンデレラだったら考えてみましょうと言っても、
自己中心的な見方は三人称ではなかなかイメージができません。
ですが、一人称の「わたし」とすることで、こどもはスムーズにイメージすることが
できます。
新しい家族とはじめてであったときどう思った?
ガラスのくつがぬげたとき、あなたならどう思った、どうしたかな?
有名なお話だけに、心のやさしいシンデレラというイメージから抜けない子も
いるでしょう。とりのぞくために「おしゃべり、じしんか、がんこ、おこりんぼう」という
例も挙げられています。おこりんぼうのシンデレラだったら面白いお話になりそうです。
どの考え方も正解です。あまりアドバイスせず。こどもが自由に思う
「わたし」が考えられるといいなと思いました。
シリーズということなので3作目、4作目とても楽しみです。
一人称童話が増えることで、子供の考え方が豊かになると
思いました。