この絵本は二つの意味で、子どもたちに問題を投げかけています。
母親を失い、子ども連れの新しい母親を迎えた新しい家族。
人間関係の中にいじめ、虐待が始まります。
卑屈になってしまうシンデレラの保身まで見事に描かれています。
階段に落としたガラスの靴は、自分に気づいて欲しい小さくて大きなメッセージでした。
物語のように大逆転の幸福はないかもしれないけれど、いじめを受けている人間の心理が良く分かる絵本です。
この絵本は、もうひとつ、登場人物の気持ちについて考えてみましょうと、読者に課題を出しています。
この絵本を通して、人の立場になって考えることができたら、素晴らしいと思いました。