「シンデレラ」といえば誰でも知っている童話で、世界各地でさまざまなバージョンがあるようです。
現代ではディズニーのアニメや実写版での作品の方が有名かもしれませn。
昔の日本では「灰かぶり姫」なんて呼ばれたそうですが、深夜12時に魔法がとけてお城にガラスの靴の残して去っていった美貌の姫。
そう「シンデレラ」といえば、やっぱり美しい女性というイメージがあります。
でも、もし「シンデレラ」の目から見たお話だとどうなるか、それがこの絵本。
なので、この絵本には美しい「シンデレラ」を見ることはできません。
せいぜい手とかスカートのすそばかり。
ちょうど彼女の額にカメラがついていて、そこから世界を視ている、そんな感じ。
鏡に映ったところとかあってもいいのに、と思わないでもありませんが。
この絵本は「1人称童話シリーズ」の一冊で、「もしあの童話の主人公が自らの口で語ったら」というコンセプトで制作されています。
制作スタッフのコメントが絵本の最後に載っています。
そこには、主人公の感情は読み手である読者の数だけイマジネーションが存在するはずだから、「子どもたちなりのオリジナルの「心」を想像してもらう」、そしてその「心」から自由に物語を創ってもらいたいという意図があるようです。
もし、あなたが「シンデレラ」だったら。
もちろん、継母のいじわるなお母さんになっても、イケメン王子になっても構いません。
あなたなら何になりますか。