うしがうしろを振り返るとうしがいて…
そのうしのうしろにはまたうしがいて…
とにかくどのページを開いても、うし。
途中からはもう、うしうしうしうしうしうし…!
絵も、文章も、とても淡々としているのですが、その淡々から放たれる衝撃の大きいこと。
はじめの方の繰り返しの表現も、4歳の息子にはとっても心地よかったようで、「うしのうしろにいるうし」が登場するたび、「おんなじ!」と言って喜んでいました。
(「ふふふ・・・絵の構図はおんなじでも、実はちがううしなのだよ。」と大人は心の中でニヤリ)
その分、うしたち(いや、「うしども」ですね)が引きの構図で現れた時は、大人以上に衝撃が走ったようでした。
2回目以降は、「もうしってるよ」と言わんばかりの表情で聞いていましたが。
何度もこの衝撃に出会いたくなるのか、よくリクエストされる本の一つです。
ゆったりした呼吸、驚きの呼吸。
不思議と、こどもと息を合わせて読める絵本です。