ななめねこなんて、とても新鮮なタイトルで、興味をそそられました。
そして、イラストもとてもおしゃれで洗練されています。
作者のセンスが表れているような絵本だなと感じました。
登場するななめねこ。身体を斜めにしていてちょっと普通ではないのですが、その猫に出会って、同じように斜めにしてみると・・・
いつもと同じ風景も、違って見えて、なくしものの指輪が見つかったり。みんながハッピーな気持ちになったり、問題が解けてしまったり。
このお話は単にななめの猫が登場しているのではなく、この猫を通して
物事、ちょっと違う角度から見てごらん?
なにか見つかるかもよ。といったメッセージが込められているように思います。
忙しく過ごしていると、周りが見えなくなってしまっていることって私にもよくあります。
でも、ふっと肩の力を抜いて、立ち止まって見た時、心に響く音楽を聴いた時・・なぜだか心がすーっと軽くなったり、幸せになったりすることってあります。
ななめねこは、ただ斜めに歩いているだけ・・
なにか言葉にして教えてくれるわけではありません。
でも、違う角度から物事を見つめれば、色んな発見があるんだよと街を歩きながら教えてくれます。
日常の忙しさを理由に見逃していたことがあったことを反省して私も少し、首を傾けて・・視点を変えてみる事の大切さを教えてもらった気がします。
外国らしい絵本で、考え方も素敵だと思いました。