4歳の時に親に売られて絨毯工場で働くことになったイクバルが、12歳に銃で撃たれて命を奪われるまでの過激な人生は、想像を絶する衝撃でした。
冒頭で紹介されたイクバルの生涯に呑まれてしまった自分には、象徴的に描かれた本編に物足りなさと事実からの乖離を感じたのですが、それだけ言い尽くせない心の叫びを表現しようとしているからだと考え直しました。
子どもの権利を守るという当たり前の事ができていない世界があることを認識し、子どもたちの解放を全世界的に実現していこうと声を合わせるためにある絵本だと認識しました。
紹介されている様々な取り組みを真剣に考えるためにも、イクバルの生涯に言及した関連図書を読んでみたいと思います。