作者は、あの『原爆の図』の丸木位里氏の妹さん。
60歳になってから絵筆を握ったとのこと。
2002年の赤木かんこさんの企画で、
本人の描いた絵を見ながらあの日のことを語ってもらう、
という体裁の絵本です。
6年生の教室で読みました。
おばあちゃんの方言の語りに耳を傾けるという雰囲気で静かに聞いてくれました。
初め「ヒロシマ」と聞いただけで「恐い」と反応していましたが、
写真でなく絵なので少し安心して見られたような感じでした。
白いシーツを干していた時に正面から被爆し、
そのシーツから出ていた左の3本の指だけがひどい火傷になった・・・・
こんなことは、体験した人でなければ語れません。
しかも家一軒分も体がふっとんで、隣の家のカボチャ畑で気がついたとか。
体験者の数だけ物語があるはずなのですね。