この絵本の巻末についている「作者の言葉」を読んで、初めて、作者が犬好きだと知りました。(今まで犬の出てくる絵本を見たことがなかったので…)
主人公の犬・「ボン」が捨てられてから、別の2匹の捨て犬たちと行動を共にしているシーンが描かれていましたが、ここは想像ではなく、実際にそういう犬たちがいたそうです。
同じ捨て犬のみで足の悪い犬を助けて生きていくのは、想像をするよりはるかに大変なことだと思いました。
私は動物が好きで、子どものころからうっかり拾ってきてしまうところはありましたが、捨てたことはないので、残念ながら生き物を「捨てる」人の気持ちがよくわかりません。
この物語のとしおのお父さんは最後には反省したようですが、
大人として、やっていいことと悪いことくらい、もう少し考えてから行動してほしいです。
こうした作品に触れることで、将来、気軽に生き物を捨てる人(大人になった子どもたち)がいなくなってくれるといいなと思いました。