クリスマスイブの夜を、一人きりで過ごすテオの姿を見て、胸が痛みました。子供にとっては楽しくてたまらない1日のはずなのに「ひとりぼっちじゃなく、いられますように」が願いだなんて、あまりにも寂しすぎます。
個性的なオーナメント達と賑やかな冒険をしている様子を見ながらも、心のどこかでテオへの同情を感じてしまいましたが、最後には本当のハッピーエンドも待っていてホッとしました。
エミリー・サットンさんの絵が素晴らしく、ページをめくるのが楽しみでたまりませんでした。特に、見開きいっぱいに描かれているページの数々は、思わずため息が出てしまうほどです。
クリスマスの、新たな定番絵本となることでしょう。