書店でふと手にとって目を通してみた絵本です。
主人公は、毎日毎日ミルク(などの乳製品)を配達する男の人。
同じルートで同じ家にミルクを届けて、毎日毎日交わす会話はお天気の話ばかり。
そんなある日、突然、その日常を離脱してしまうのです。
運に身を任せ、どんどん進んでいく主人公。
読んでいるこっちのほうが、え、大丈夫なの?お仕事は??なんて思ってしまいます。
でも、たどり着いた先でのとてもゆったりした時間が素敵です。
自然に囲まれ、のんびりのんびり。
毎日毎日ルーティンワークに追われていたら逃避行に出たくなるのも人情だよなぁ、と思わせられます。
実際の世界でこんなことしちゃったら、もう戻る職場はなくなっているかもしれませんね。
でもこの絵本の世界では、みーんな暖かいのです。
ラストまで読み終わって、なんだかすっきりした気持ちになれます。
これは、やはり、大人向けのお話ですね。
仕事や家事に日々追われていて、ちょっと疲れ気味の大人の方に読んでいただきたい絵本です。