100年以上も前から親しまれてきたという
エルサ・ベスコフのデビュー作です。
ちいさなちいさなおばあちゃんの住むちいさなちいさな家には、ちいさなちいさなネコと牝牛がいました。
おばあちゃんが牛のミルクを搾ってテーブルに置いておいたら、ネコがこっそりなめてしまいます。
「これっ、ネコや!!!」叱られたネコは大慌てで森へ逃げていきます。
そんな小さな小さなごくごく普通の日常の物語が、
植物で作られた丸イリースの中に描かれていて、
絵の構図がとても素敵なんです。
森へ逃げたネコがどうなったか心配する子どものために後に
付け加えられたという一言に、ホッとしますよ。