認知症になってしまった祖父のことを思い出しました。大正生まれの職人気質で、たまにちょっとおちゃめなところのある、大好きだったおじいちゃん。いろいろなことを忘れていくことは、思い出がなくなって別人になってしまうことだと、子どもの頃は感じていました。
ジュリアにとっても、思い出を忘れてしまったおばあちゃんは、最初は別人のように思えたかもしれません。
でも、おばあちゃんが笑って、ただ楽しい気持ちでいてくれたらそれがすごくうれしい。最後ジュリアなりの答えを見つけたように感じました。そのことが、おばあちゃんがジュリアにとってずっと変わらない大切な存在であることを表しているのかなと思いました。