この絵本、子供と読む前に、大人の方で一度じっくり目を通して内容を把握してから読んであげるといいかな〜と思いました。
読み方によっては、大人と子供の感じ方・思いが生じる作品かなとも思います。
小さなめだか、さんたろう・・・「でっかくなってやる!」と川から海へ旅にでます。
最後、クジラの口の中に入って、一番でっかい魚になれた。
そう、ここなんですよ・・・。
大人の私は「え?なにそれ、食べられちゃったんじゃん、なんだよ〜それっ(><)」と
少々落胆気味な気持ちだったのですが、
娘は「さんたろう、大きくなれてよかったね〜」と賛美を送ってました。
よく考えると「食べられた」とはどこにも書いてないんですよね。
”クジラの口に入った=食べられた=死んだ”と大人はすぐにイメージしちゃいますが、まだ娘は小さいからか、そこまでつながらないようで、故郷の川へは帰れなかったけど、でっかい魚になれた、さんたろうの夢が叶った!よかったよかった!と思っているようです。
サンタがクリスマスプレゼントを持ってやってくるのを信じているように、さんたろうもでっかい魚になれた!と信じていて欲しい。いつかはサンタが親だったのね・・とわかるように、娘も食物連鎖の現実をいつかは知ると思いますが、今はさんたろうから夢を与えてもらった気がします。
純心な心をいつまでも持っていてね・・と、そんなメッセージがどこか込められてるような気がした絵本でした。