戦争や紛争など読んで辛い物語は好んでは読みませんが、読書会の課題図書になったことで手にとりました。
独特の視点から物語を紡ぎあげる物語力?は、素晴らしかったです。辛い物語にも関わらず引き込まれて読みました『縞模様のパジャマの少年』と同じ作者と知り、なるほど!と納得。舞台がザルツブルク近くのアルプスを望む風光明媚な山荘なので、その新鮮な空気を吸うことで 息継ぎしながら読みました。
少年が、権力に憧れどんどん感化され、ヒトラーに心酔していく様子が描かれています。ナチスについて何も知らないより、少しは知ってから読んだ方が理解しやすいと思います。夏休み、中高生の方におすすめです。