だるまちゃんがてんぐちゃんの持っているものが欲しくなって、それにこたえる家族の様子が本当にすばらしいです。
子供のときに読んだ際は何も感じませんでしたが、今親になってみたら、「なんて素晴らしい親なんだろう!!」と思いました。
だって、次から次へと、「てんぐちゃんのような○○がほしいよう」と言われては、だるまどんは毎回信じられない数のものを用意してしかも「ちがうんだけどな」といわれ、だるまちゃんが思いついたものに決めても、怒らないんですから。だるまどんを尊敬します。私だったら1回で「もう!!お母さん、あなたの為にどれだけ頑張ったか!!もうしらない」といってしまうはずです。
でも子供には、親のすばらしさというより、てんぐちゃんの持っているものに似ているものを考えて手に入れるだるまちゃんの姿を楽しんでいるようです。
「親の心子知らず」ですが、親も感動、子供も楽しんで読める、素晴らしい本だと思います。