表紙からしてなんだかおどろおどろしいんです・・。
全編通して絵に陰影が明確についていて
光と影を感じます。
それがなお一層、この物語の不可思議さを強調します。
歯医者の主人公はとても強欲。
歯痛に困ったおばあさんにもとても冷たい態度で接します。
飼っている犬にさえ愛情を注いでいるとはとても言えず冷たい態度。
(ここですでにフラグが立ってる感じなんですが・・(^-^;)
ふしぎないちじくを手に入れてから、
それが本物だと確信し、野望をいだくまでの展開は絵に描いたようにスムーズ。
「こんな夢を見よう」と思い、実際にみられるように訓練する展開なんて、読みようによってはドリフです。
最後の思わせぶりな主人公の上目遣い・・
はたして・・。
とてもドキドキするラストです。