表紙の絵からして、なんとも感じの悪いおじさんだと思えます。
そんな嫌な性格の歯医者のビボットは、おばあさんから不思議ないちじくをもらいます。
そのいちじくを食べて見た夢が、本当になるというのです。
ビボットの感じの悪さが、そこでも書かれています。
読み進めて行くうちに、どんどんビボットが嫌いになって行きます。
そして、ビボットの飼っているマルセルが、どんどんかわいそうになって行きます。
ビボットは何のためにマルセルを飼っているのでしょうね。
そしてついに、マルセルの反撃の時が来ます。
マルセルを応援する気持ちが高まります。
マルセルがついにやりました。
サッカーで言うところの「ゴォーーール!!」です。
なんてナイスなラストでしょう。
読み終わって、すっきりです。
マルセルは、きっと毎晩毎晩、その夢を見ていたのでしょうね。マルセルの思いのほうがずっと強かったということです。
自分の思い通りの夢を見る自身がないので、もらっても食べる勇気がありません。