自分の体を大きくしてほしいと、神様に頼んだうさぎは、トラ・ワニ・サルの皮を持ってくることを条件に、願いを叶えてあげようといわれ…。
メキシコ民話とあります。
画家・北川民次さんが手がけた唯一の絵本だそうです。文章も北川さんが書いています。
うさぎが、悪知恵を使ってトラ、ワニ、サルを次々に殺すという、ぎょっとする筋運びですが、日本の昔話『かちかち山』同様、意外に子どもは“お話の中の世界”と割り切って聞けるようです。
文章の途中でページが変わったり、それほど遠目がきかない点など、大勢への読み聞かせにはあまり向かないようです。
個人的には、おはなし(読み語り or 素話)だけで聞くほうが、お話そのものを楽しめるかな?と思いました。