冬の夕方、土の中からひょっこり顔をだしたモグラの目に飛び込んできたのは、辺り一面真っ白な雪。
生まれて初めて雪を見たモグラはただうっとり。
森の中を歩いていると、雪の中から光る棒が突き出ています。
つるつるしていて、きらきら輝いて・・・まるで宝石のよう・・・。
『きっと、まほうで できたんだ!』
モグラは〈きらきらのたからもの〉を家に持って帰ろうと、一生懸命です。
ところがしばらくすると、
〈まほうのきらきら〉が、いつの間にか消えてしまって・・今にも泣き出しそう。
そこに、森の仲間のウサギとハリネズミとリスがやって来てなぐさめようとしますが・・・・。
〈きらきらのまほうのたからもの〉って、いったいなんでしょうね?
帰り道モグラ達は、金色に光輝く素敵なものをみつけます。
『ほらね、やっぱりまほうだったんだよ。』とモグラ。
それは・・・・??!!
真っ白な冬景色が、透き通ったイメージを創り出し、
動物達の表情をより一層愛らしくみせてくれます。
寒い冬のお話だけど温かで、夢のある世界です。