これは実話なのでしょうか。
桜の季節に、そっと読んであげたいエピソードです。
60年前、卒業記念に校庭に植えられた桜の木。
植えた本人である、しょうきちさんが、校門前の和菓子屋を受け継ぎ、
桜の木を見守るのですね。
しょうきちさんの息子、たいちさんの入学記念で作ったさくらまんじゅうでしたが、
そのたいちさんを病気で亡くして傷心。
でも、新入生にそのさくらまんじゅうをプレゼントしようと思いつくのですね。
和菓子は、その繊細な工程に、いろいろな思いが込められていることが多く、
それだけに、心に沁みます。
さくらまんじゅうがいい供養になっているような気がします。
和菓子に込められた思いに、合掌です。