「白鳥とくらした子」 レイラさんの声

「花の妖精」シリーズの作者と聞いて子どもの頃見たことがある、
と懐かしく思いました。
船乗りのお父さんの航海中、スーザンは世話役に雇われた夫人に預けられますが、
ひどい扱いを受けます。
そんなスーザンを助けてくれたのは、以前お父さんが助けた白鳥。
小柄な少女とたくましい白鳥が映えます。
少女の健気な生き方に感動です。
次々に窮地に陥るスーザンの姿が、一気に物語を読ませてしまいます。
ラストの赦しも神々しいですね。
花の妖精もそうでしたが、的確な自然描写がとても美しいです。
文章も絵も気品に満ちた世界です。
敬虔なクリスチャンならではの優しさを感じました。