ミュージカル「森は生きている」でよく知られるマルシャークが書いた詩が絵本になったものです。
静まりかえった森の中での出来事が描かれています。しずかなお話となっていますが,ハリネズミを狙うおおかみとの息詰まるような緊迫した場面が印象的です。
誰もが寝静まった森の中での,生死をかけた動物たちの営みが,抑えた色彩で,描かれています。
息子に読んであげた時も,初めは小さな声で,おおかみと出会う場面は,少し強い口調で,無事にうちに帰り着いた時は,また小さな声で,抑揚をつけて読んでみました。
森の静けさが,心にしみるような絵本です。