松岡達英さんの2006年の作品。
松岡さんといえば、科学絵本の第一人者として知られ、「ぴょーん」に描かれた動物の跳躍の姿が印象に残っています。
「みてるの・・・だあれだ?」
「ん!!」
と、壁から顔を半分覗かせて、猫を覗いている動物がいます。
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「ねずみさん!」
と答えがあるという展開で物語は始まります。
同じ繰り返しが続くのですが、動物だけでなく、かみきりむしやかぶとむしといった虫も登場します。
その姿形は、デフォルメされているものの、流石に松岡さんの描く虫なので特徴を外さないもの。
かぶとむしの飛躍するシーンなんて、子どもは大喜びのはず。
顔が半分見えている超簡単なクイズなので、小さいお子さんでも充分楽しめること受けあいです。
最後に覗いているのが猫というのも、展開として良く出来ていて、また最初から読みたい感覚にさせると思います。
かえるとか犬とか、松岡さんの描く動物達は他の作品と同じなので、シリーズ感覚で読み聞かせできるのも、高いポイントです。
ファーストブックの次の段階にオススメします。