裁判員制度ができ、
いつ裁判員に選ばれるかわからない時代ですが、
裁判ってどんな風に行われているのかな、
を知るのにとても適した本だと思いました。
小学校高学年なら問題なく読めます。
昔話を題材にして、
オオカミを殺した三匹のこぶたの三男は、殺人罪で有罪か、
もしくは、正当防衛が成立するのかを、考えます。
裁判所での裁判シーン、裁判員での話し合いと2場面が描かれています。
気になるのは、
オオカミの家のカレンダーに、「〇日〇時、豚肉パーティ」とメモがあったという件。
これがあったせいで、三男は計画的犯行を疑われます。
これは実際のお話にはないと思うのですが、
こういったことが多々あり、
全体的に物語を脚色して話を盛り上げるのはどうかなとは思う。
裁判員での結論も出ず、
裁判長の判決も出ず。
その前段階までで物語はおしまいで、読み手に考えさせる作り。
なんというか、ちゃんと結論までほしい。
素人には判断が難しいところだからこそ、
結論がほしかった。
1巻には、カチカチ山のうさぎと白雪姫の王妃の裁判も掲載です。
息子が高学年になったら読ませます。