童話、昔話に登場する人物の罪を考える、ちょっとした頭の体操的な読み物です。
カチカチ山のうさぎ、白雪姫の王妃が被告席に立つのは理解できるのですが、三匹のこぶたの3番目のこぶたに殺意があったかなんて、想像したこともなかったので、視点の違いを楽しみました。
白雪姫については予想外の展開にエスカレートして、物語そのものの内容にまで踏み込んでしまいました。
その法廷も、判決までは書いていないので、その判断を予測しながら読み終えました。
少し意地悪なエンターテインメントですが、一面的思考で硬直化した人には、ちょっとした効果がありそうです。