たかしたかこさんの繊細な絵と賢治の言葉の表現がマッチしていて引きこまれていきます。
うずのしゅげはおきなぐさと呼ばれています。私は知らなかったのです。絵本でおきなぐさの事教えてもらいました。
なかなか愛らしい花ですね!
いつも花の下を通る蟻は、「黒く見える時もあるけれど、まるで燃え上がって真っ赤な時もあります。 そして仲間の誰かが病気になった時銀の糸をほんの少し貰って来て静かに身体をさすってやります。」こんなふうに自然の助けを受けて生きているのに感動しました。
ひばりにもあいました。
春が終わりおきなぐさは、ふさふさした銀色の房にかわって
「ひばりさん さようなら」
うずのしゅげの銀毛は風に乗って飛んでいくのです。
たんぽぽの綿毛を想像しました。
賢治は、二つのうずのしゅげのたましいが天の方へいって変光星になったと締めくくっています。
人間も死んでしまったら、星になるのだと、私も思った事があるので、賢治の気持ちがよくわかるように思いました。
いちょうの実のお話はいちょうの木のお母さんと実の子供たちとの細やかなお話ですね。お母さんの木かわいそうだなあ〜
別れの時の悲しさが身にしみこむようでした。
しんみりとした いいおはなしでした。
繊細な絵が きれいでした。