40年以上も前に出版され、今なお愛されている絵本です。表紙と裏表紙で小さなねこの前と後ろ姿がわかります。登場する少年達の服装も、家や町並みも古いけれど、こねこの行動や母猫の動きは普遍です。
人間の子どももこの子ねこのようなことしますよね。その度に親はハラハラさせられるのです。そして子どもも親も成長していくのではないかなぁ、と思いました。
このお話しの絵を別な方が、現在を意識して描いたらどうなるのかなぁ…、と考えてみましたが、こねこのかわいらしさと、母猫の貫禄も含めてしっかり市民権を得ている絵本ですから、古さも一緒に楽しんでしまえばいいのだと思います。