男の子と、ぬいぐるみのウイリーはとっても仲良し。明日から学校に通うことになる男の子は、ちょっぴり不安もあって眠れずに、ぬいぐるみのウイリーに話しかけます。
「ウイリー、ねちゃった?」
「どうしてねむれないの?」
「まだねむれないんじゃない?」
一見ウイリーに向けられた言葉たちは、実は男の子の気持ちそのものであり、不安な気持ちと背伸びしたい気持ちとで揺れる心が、見事に描かれています。
入園・入学を控えた子どもたちに寄り添ってくれる絵本だと思います。子どもが一歩踏み出す様子が微笑ましく感じられます。
読み継がれた絵本であり、そして瀬田貞二さんの訳で、信頼感もありますね。