『二番目の悪者』コンビの作品ということでセレクト。
同様に深い寓話でした。
表紙のシロクマが、送られたいちごについて考察します。
ある日、シロクマのもとに届けられた、一粒のいちご。
はじめて手にしたいちごに、ワクワクするシロクマの姿が描かれます。
そして、次の年も、倍の数が届けられていくのですね。
さらに年々増える、いちご。
ところが、嬉しさは減っていくのです。
それだけに、あの一粒の喜びを思い出すのですね。
シロクマが主人公だけに、一粒のいちごの赤い色が映えます。
静かな読後感が残ります。
小学生から大人まで、深く考えさせてくれると思います。