改めて、偽善とかそういうのではなくて、ああ、障がいを持って生まれてくるのは、その生まれてきた子の罪でも何でもないのにと、読み進めれば進むほど、憤りに近い気持ちが募り、再認識させられました。そして、私の今までの行いや考えはどう?と自省させられました。
主人公のバルトロメには、生まれてから物語の終わりまで、数えきれないほどの悲惨なことが次々と起こるのですが、同じ家族の中でさえ色々な思いや考えがあり、多方面から書かれているところも、この本のよいところだと思います。容赦ない描写で、私たちに人権を考えさせてくれる本です。是非、中学生以上の人に読んでもらいたいです。お勧めです。