「ひとまねこざるジョージ 」が大好きな娘は、この本を見たとき、ジョージの本と思い込み、「読んで、読んで」のリクエスト。読み始めると、いきなりカンガルーのお母さんの涙に、娘も泣き出しそう!ジョージの事などすっかり忘れ、お話に一気に引き込まれていきました。
お話の内容は、お腹に袋を持っていないカンガルーのお母さん、ケイテイが、子供のフレデイーを遠くに連れて行ってあげられない事に悲しみます。そこで、他の動物の意見を聞くうちに、ポケットを買えるという考えにたどり着きました。あとは、街へ出て、ポケットを探すのみ。
この本を読まれた多くのお母様方も、ケイテイの涙している姿に、自分の姿が重なったりする事が、少なからずあるのではないでしょうか? そんな私たちに、ケイテイは、人と同じでなくても、創意工夫によって、弱点をカバーできるという事を教えてくれる様に思います。 そして、弱点に前向きに立ち向かう母の姿を見た子供は、自然にそういう事を学んでいく事と思います。 この本は、子供にも大人にも、自己解決能力を見いださせてくれるような本ですね。