このお話は、二つの死が出てきます。
一つ目は大好きだったおばあちゃんの死。
そして二つ目は、大好きだったおばあちゃんが可愛がっていた犬・ハニーの死です。
おばあちゃんは、たまにしか逢うことが出来なかった上に、ある日突然死んでしまったので、ふたばにとっては、死が少し遠い存在でした。
けれどハニーは、病気でだんだんと弱っていく姿を目の当たりにした先にある、本当に近くにあった死でした。
どんなに手を尽くしても後悔の残る、ふたばにとっては衝撃的な出来事だったに違いありません。
そんな二つの死を経験することにより、苦しさや哀しみ、後悔などの受け止め方を学ぶと共に、これからどうあるべきかや、寄り添う心のあり方など、多くの考えるべきことに出会い、人として大きく成長していったのではないかと思いました。