私自身は、良い作品だと思いました。
版型も小さくて、手に持ちやすく、挿絵もとても丁寧。
でも、子どもたちにはごろべえが最後に感じた「恐怖」は伝わらないんじゃないかな?と思った。
なぜなら、この種の恐怖は何かを守る立場の大人にならないとわからないから。
読み聞かせでも、みんな静かに聞いてくれていましたが、始終「しーん…」としていました。
オチが分かっても、微動だにしなかったのは頭にはてなが広がっていたか、退屈していたか。
ごろべえはひたすら「怖くない」と化け物と渡り合っていく様も、変化がなかった。もっと、ユーモアがあったら笑えたかも。
対象年齢を吟味しないと力を発揮しない作品ともいえるかも。大人数での読み聞かせには向かない。