サブタイトルのおとぎかいどう 自転車にのって”で、おおよそ見当はついていたつもりでしたが、驚かされました。
手が込んでいますねぇ〜。
相当な作品への思い入れを感じます。
とにかく丁寧なお仕事だと感じ入りました。
小さなサイズの絵本ですが、中身は夢が満載でした。
郵便屋さんが、おとぎの世界の登場人物たちに郵便を届けます。
届けられたお手紙が、それぞれ封筒に入っているのにビックリでした。
三匹のくま・ヘンゼルとグレーテルに出て来た魔女・ジャックと豆の木の大男・シンデレラ・赤ずきんのおおかみ等。
受け取った内容は、様々です。
謝罪だったり、セールのお知らせチラシだったり、法律事務所からの住宅からの撤去要請だったり。
とにかく大笑いです。
ジャックの悪びれたところのない文面・シンデレラの現在の生活ぶりのラフさにも笑いました。
お話はそれぞれ既に完結しているのですが、この作品の中では、魔女も大男もおおかみも健在なんですね。
緊張して読んだおとぎばなし本編から、ちょっとひと呼吸置き、月日が経った感じのゆるさが好きです。