アンデルセンの有名なお話『もみのき』が、『ピンポンバス』や『せんろはつづく』の作者竹下文子さんの翻訳で、そして『わたしのワンピース』で有名なにしまきかやこさんの絵で描かれている絵本です。
西巻さんの挿絵だけあって、色鉛筆を駆使したような雰囲気が森の表情をとっても豊かにしてくれていて、なんだか自分が森の中にいるような気分になっちゃいます。
竹下さんの訳も、子供にとってもわかりやすくて、「もみのき」が急いでおおきくなりたーい!と思っている気持ちなどがひしひしと伝わってきます。
なので息子も最後まで飽きることなく、じーと聞いていました。
名作がこんなふうに挿絵のもとで蘇るのってすごい素敵ですね。
結構簡素化されていることが多い名作なのですが、これは分量もそれなりにあって、それでいて長さをさほど感じない。
そんな絵本の1つだと思いました。