読後、メーテルリンクの『青い鳥』を思い出しました。
あ〜あ、人間社会への風刺のようなお話だな〜、と母は思いました。
「旅に出て、幸せをつかまえるため、ほかのみんながどんな努力をしているか見てきなさい!」と、はりねずみミシュカのおじいちゃん。
努力は大切。
でも、幸せは人と比べるものでも、はかれるものじゃない。
幸せをたくさん手にするために、出会った動物たちは、様々の努力をしていました。
その様子は、悲壮感漂う、ストレスの固まりのようです。
彼らが努力の末、結果を得たとして、幸せを感じられるのかしら?
もっと、幸せになることを求め、またストレスが積み重なっていきそう。
主人公のミシュカは、幸せってなにかを始めから分かっていました。
自分で、感じるものが幸せ。
今、存在していること自体に、喜びを見いだせるってすごいですね。
のんびり、ゆっくり、なすがまま。無為自然っていうんですかね。
「旅をすれば良かったのは、おじいちゃんさ。」と息子。