大きなものがいっぱい出てきます。安野さんの絵だから、細かいところまで描かれていて、私は、石が積み上げられたような建物の絵が大好きになりました。大きなもののなかに、小さな家来たちや王さま!大小のものが対照的にうつって、おもしろさが倍増します。
小さな人間だけど、こんなに大きなものがつくれるんだ!という、人間の可能性を感じて読みすすめていきましたが、最後のところで、そうじゃないんだってことに気づかされます。そこが、この本と出合えてよかったなあって、思うところです。
どんな人間にもできないことというのがあるよねって、気づかせてくれる絵本です。ぜひ、大人の方も読んでいただければと思います。