アフリカの音」 渡”邉恵’里’さんの声

アフリカの音 作・絵:沢田 としき
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:1996年
ISBN:9784062076814
評価スコア 4.68
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  • 聞こえてくる絵本

    西アフリカで、太鼓を叩いて人々が集まり踊る様子を描いた絵本。

    見返しに延々と踊る人が、一人ひとり個性的に描かれて列を成している。本文ではない、おまけの部分の絵だが、非常に印象的だ。
    アフリカに行ったことはないけど、テレビやインターネットで見る風景と、音楽、読んだ本、聞いた話などから連想する風景と一致した。
    現地に行ってもいないのに、行ったような気がしてきた。
    本当は紙の絵本で、ここには絵があるだけなのに、太鼓の音、人々の声、風の音、動物の鳴き声などがずんずん聞こえてくる気がしてきた。人々が力いっぱい踊り、大地を踏みしめて、砂埃が立ちあがり、その埃や土の匂い、汗の匂いまでしてきそうな気がしてきた。

    文字は少ないが、大事なことが全部書かれていて、余白の部分や、絵の部分からたくさんのメッセージが伝わってくるような気がしている。
    西アフリカのどこかの村で、祭りにでも参加したような気がしてしまう絵本だ。音を感じるなんて、不思議な力があるなと思った。

    投稿日:2021/05/17

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