この絵本のモデル、ジェシカ・ケンスキーさんが、2013年に起こったボストン・マラソン爆破事件で、負傷して両足切断に至ったという経緯は衝撃でした。
多くの人が集う市民マラソンの場で、このようなテロが行われたのですから。
ついつい市民マラソンに対する思いに引きずられそうになってしましましたが、誰もが開放的に走る喜びを感じる場で、両脚を失うような事件に巻き込まれたのですから、ジェシカさんの心の傷は想像するに思いあまります。
その心をも癒してくれるのが、介助犬のレスキューです。
介助犬レスキューは、ジェシカさんの生活支援者でありながら、心のパートナーなのです。
レスキューは犬であるけれども、介助ということを通して、障がい者支援についても考えさせてくれました。
介助にスキルは必要ですが、信頼関係の構築こそ、より良い介助の支えになるのでしょう。