毎年この時期になると、あの日を忘れてはいけないと、本を探し始めます。
昭和も遠くなり、戦争は知らないけれどあの震災を知っている人と、あの震災を知らない子どもたちも増え続けている中で、忘れないこと、伝えることの重要さを感じるからです。
津波の被害に遭われた多くの方々には、それぞれに悲しみを乗り越えてきた歴史があります。
自分の子どもを三人、津波によって失われた遠藤さんにとっての悪夢はいかばかりだったでしょうか。
でも、遠藤さんにとってのエネルギーは、あの日を忘れないことと、生きている命に対して伝えるということだと感じます。
遠藤さんが製作されたいくつもの「虹の懸け橋」に、遠藤さんの祈りを感じました。
自分の立場として、あの震災を体験したものとして、読み聞かせの中で、伝えることを続ける責任を感じつつ読み終えました。