エルサ・ベスコフさんの絵がとても好きです。
表紙の水色の空、白い雪、そこをスキーで滑るウッレ。表紙からとても素敵です。
(さすが作家が北欧の方だけあって、ウッレはノルディック・クロスカントリーの格好ですね!)
雪を待ち望んでいたウッレ、雪が積もった冬の朝にスキーに出かけます。そこで出合った《霜じいさん》に《冬王》のお城へ連れて行ってもらうのです・・・。
冬の間は雪に閉ざされるであろう北欧の伝統や伝説の世界が垣間見えます。
冬をつかさどる《冬王》はとても威厳があって、でも優しいのです。
クリスマスにプレゼントを持ってきてくれるのが《霜じいさん》であるところも、面白いですね。
見開きのうち右側のページがすべて挿絵になっており、ベスコフさんの素敵な絵がたっぷり楽しめます。
左側が文章ですが、文の量は結構多いです。
味わい深いですが淡々としたストーリーなので、ちょっと大きなお子さんのほうが楽しめそうです。