今は大人である自分に『大切な何か』を教えてくれる
ピーターレイノルズとアリスンマギーの絵本。
そして翻訳のなかがわちひろさん。
それを感じることができるのは
日本語に訳されているからこそ。
いつも翻訳家の方々には
感謝の気持ちを持って読ませていただいています。
◯絵本の感想◯
夢中って最高。
主人公の男の子が成長するにつれて
V夢中になるものVが
少しずつ変わっていくけれど
さりげなく絵の中には何度も同じものが登場。
それがとっても好き。
子育てってなんだろう。と考えることもあるけれど
この男の子のように夢中になることがあれば
それでいいんだ。そう思わせてくれる。
ピーターレイノルズの作品『てん』を
読んだときにも感じた、夢中って最高で最強。
『きみがいま』では、我が子と重なり
より身近な目線で感じることができる。
最後に、アリスンマギーが
「わたしをソリにのせて丘の上まで
ひっぱってくれた父へ」「愛と尊敬をこめて」
と自身のお父様に向けての絵本だと記されており
大人になった今でも子供のころの思い出を
お父様に絵本を通して伝えるなんて
なんて素敵なことなんだろう。と
最後の最後まで胸をあたたかくしてくれる作品です。